ETロボコンとは? |
コンテストは、自律型ライントレース・ロボットの走行スピードを競い合う 競技部門 と、分析・ソフトウェア設計の
モデリング内容を競い合う モデル部門 の二つからなります。
ETロボコンのプロモーション映像はこちら。
組込みソフトウェア開発および同技術教育に興味を持っている高校生以上の方であれば、誰でも自由に参加できます。
参加は、個人でもチーム(企業・学校など)でも可能です。 また、外国籍の方も参加可能です。
なお、2004年まで行われていた UMLロボコン と ETロボコン は同一のコンテストです。
2005年より ETロボコン と改名されました。 ETは Embedded Technology (組込み技術) の略です。
2007年より参加チームの大幅増加にともない、地区大会が行われるようになりました。
2008年は 東北、関東、東海、関西、九州 の5ブロックによる地区大会が開催されます。
各地区大会で上位入賞したチームが東京で行われるチャンピオンシップ大会に出場する事ができます。
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参加チーム数の推移 |
2002年 |
2003年 |
2004年 |
2005年 |
2006年 |
2007年 |
2008年 |
20 |
21 |
43 |
53 |
108 |
181 |
289 |
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競技部門
競技部門では、ロボットに1周約20mの黒いトレース線が引かれたコースを走行させてタイムを競います。
コースはストレート、緩いカーブ、きついカーブ、坂道、点線ショート・カットなどバラエティに富んでいます。
参戦記の中に実際のコンテスト動画があります。
一般的なロボコンとは違い、ETロボコンは ソフトウェアの実装技術のみを競う 大会です。
ハードウェアの性能差をなくすため、 LEGO MINDSTORMS と呼ばれるレゴ・ブロックで組み立てた規定の物で
さらに乾電池も大会規定のものを使用しなければなりません。
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パスファインダー
競技で使用する規定のロボットです。
黄色部分が RCX と呼ばれるコンピュータで、ここに
作成したソフトウェアを転送して走行を制御します。
青い部分が 光センサ となっており、このセンサ値を
読み取って 黒い線 を追尾させる事になります。
その他にも 駆動用 と ハンドル操作用 の2コの
モータとタッチ・センサが組み込まれています。
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実装開発環境
C、C++、Javaによる実装が可能で、実装開発環境はオープンソースのものを利用します。
C、C++の場合はWindowsに Cygwin のインストールを行い、gccコンパイラによる開発となります。
MINDSTORMS(RCX)上で動作させるOSも、C、C++は BricOS、Javaは Lejos と呼ばれるオープンソースを利用します。
こららのOSにはセンサやモータなどを制御する API が一式準備されています。
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モデル部門
モデル部門では、各チームから提出されたモデルが審査委員により審査されて入賞チームが決まります。
モデルは UML で記述し、A3用紙5枚以内 に納めたものを提出します。
自分たちのモデルを、UMLモデリングの第一人者の方々に批評して貰えるチャンスでもあります。
※ UML以外でも可能ですが、実際は全チームがUMLで記述したものを提出しています。
なお、競技部門に参加する為にはモデル提出が 必須 です。
万が一モデルを提出できなかった場合、競技部門に参加しても 参考記録 とみなされて入賞できません。
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ETロボコンのロゴ |
ETロボコン2005のコンテスト風景 |